原価厨と呼ばれる人たち
ブログを書くのはたぶん10年ぶりぐらいになります。
10年前はメイプルストーリーにハマっていました。
現在もサービス継続しててすごいなあ。
仲間内でブログを書くのが流行ったので便乗して自分も書いていた記憶があります。
今日は○○さんとダンジョンに行きました!みたいな
ってところまで書いてこれって”今のジョブはこれ!”と大差ないなみたいに思えてきましたね。
大学時代には縁あって堅めの文章を書く訓練をひたすらしていました。
その後遺症か現在でも無駄に言い回しが堅いなあと自分で思うときがあります。
柔らかい文章を書ける人はすごいなあ。尊敬します。
そうそう、今日とりあげてみようと思うのは原価厨と呼ばれる人たちについてです。
「マックのコーヒーっ原価1円もないんだぜwwボロ儲けじゃんwww」
こういうことを言う人たちを一般的に原価厨と呼んでいるみたいです。
なるほど。
一見納得出来ないこともない主張ではあります。
世の中にはこれら原価厨の主張を戯れ言と完全に切り捨ててしまう人もいます。
原価厨と呼ばれる人々、それを真っ向から切り捨てる人、テーゼとアンチテーゼが存在しています。アウフヘーベンを試みましょう。
そうするにあたってまずは”原価”の考え方を分解する必要があります。
原価は材料費・労務費・経費の3つにわけることができます。
さらにそれぞれの費目を製品に直接的に負担させることができるかという基準で分けます。
材料費 直接材料費
間接材料費
労務費 直接労務費
間接労務費
経費 直接経費
間接経費
これが基本的な区分の仕方になります。
現実ではどのように適用されるのかを考えていきます。
花ぼっくりで卵焼きをつくってもらう場合を例にしてみましょう
それぞれの費目に該当しそうな科目をのせておきます
直接材料費 たまごやきのたまご(たまごやきには明確にたまごが使われています)
間接材料費 たまごやきをやくときのあぶら
直接労務費 大将とおかみさんのお賃金
間接労務費 もし花ぼっくりに品質管理部門が存在して料理の品質管理を行っていればそこで雇われている人のお給料が該当します。おそらくいないので該当なしです。
直接経費 (たまごやきの例からは外れますが)例えばオムライスの卵の成形について外注していた場合その加工賃が該当します。オムライスの卵の成形については外注してないと思いますので該当なしです。
間接経費 建物の減価償却費や光熱費
原価厨の方々は卵焼きにかかる費用はたまごの値段だけだ!と主張しているのではないかと思われます。
そうです。直接材料費のみを考慮して原価とみなしています。
一方、反原価厨の人々はこれらの費目をすべて考慮した上で原価を計算するべきと考えているものと思われます。
この考え方は全部原価計算といいます。全部の費用を考慮して計算するから全部原価計算、明確な日本語って感じです。日本語っていうよりかは表意文字としての漢字の性能をほめるべきところかもしれません。
実は直接材料費のみを原価とみなした場合にもきちんとした呼び方があります。
スループット会計といいます。
一般的には使われにくいですが、ごく短期的な利益の最大化を図るときに用いられる考え方です。
全部原価計算も、スループット会計も、どちらも世の中の研究機関で研究が行われている概念です。どちらかが正しい・正しくないといった概念ではないのです。
うわ~~~~~~風呂敷を広げたのはいいけど結論をどう書けばいいのかわからなくなってきました。
文章を論理的に書くのは難しいですね。できないからこそ伸びしろがあると表現すれば聞こえはいいですが。
原価=直接材料費のみと考えた場合
マックのコーヒーの原価は1円もない
→コーヒー豆が安く調達できる前提ならおそらく正解となります
原価=(直接+間接)材料費・労務費・経費と考えた場合
マックのコーヒーの原価は1円もない
→人件費等を考えると1円はこえるはずなので不正解となるはずです。
つまり、原価の定義如何によって結論がかわります。
うわ~~~~~~~~自分でもなんともいえない結論だなあこれは。
でも卵が先か鶏が先かの問答の解答についても
卵を鶏が生まれる卵と定義すれば卵が先
鶏を鶏の卵を生む存在と定義すれば鶏が先
みたいな話をきいたことありますし、それに倣えばあながち大きく外してもいないのではないかと思います。
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無理やり答えをだすことには成功したと思います。
ですが二つの相反する命題を、互いに否定しつつも生かして統合し、より高次元の段階の命題を目指すというアウフヘーベンには成功したとはちょっと言えなさそうですね。
次回に期待です。次回はおそらくないです。
この長さの文章を書くのは久しぶりでした。
真夜中や北口、がんもさんは長い文章を書いててすごいなあと思います。
この文章はコアラのマーチいちご味を食べながら書かれました。